ドラレコ(ドライブレコーダー)に残った音声が恥ずかしい……と感じる方もいるのではないでしょうか。
たしかにドラレコには、「音声を一切録音しない」という設定もあります。
しかし、特殊な事情がない限り録音しておくことをおすすめします。
なぜなら、ドラレコで音声を録画しておくことが、重要な証拠になりえる場合もあるから。
本記事では、ドラレコの音声が恥ずかしいと感じている方へ、音声を録音しておくべき理由を紹介します。
ドラレコの音声が恥ずかしいのはなぜ?
ドラレコの音声が恥ずかしいと感じる理由は、主に以下の3つです。
- 家族と話している内容が録音されているから
- 車内で歌っているのを録音されているから
- あまり見られたくない状況だから
といったことがあります。
あまり見られたくない状況、というのはご想像にお任せします(笑)
ただ、上記のような理由でドラレコの音声録音をオフにしようとしている方は、ぜひ考え直してほしいです。
なぜなら、
ドラレコの映像を見るとき=事故やトラブルに巻き込まれたとき
で、普段から録画や録音された映像を見ることがないから。
そして、事故やトラブルに巻き込まれたとき、録音した音声が重要な証拠になるかもしれません。
ドラレコの音声が恥ずかしいと感じても録音したい理由
先ほども紹介したように、ドラレコの音声が恥ずかしいと感じても録音したほうが良いです。
録音した方が良いという以下の3つの理由について、この章で解説します。
- 相手と口論になった時の証拠になる
- ブレーキ音など、音声で状況を確認できる
- ナンバープレートが鮮明に見えなかったときに判断材料となる
理由①:口論になった時の証拠になる
真っ先に思いつくことといえば「口論になった時の録音」でしょう。
2019年に常磐道で起きたあおり運転の事件では、加害者は被害者に対して暴言を吐いたり暴力をふるったりしていました。
事件の被害を受けた車は360度のドラレコをつけていたため犯人の様子が鮮明に残っていましたが、前後カメラのドラレコや、前方だけのドラレコをつけているという人も多いはず。
そんなときに、ドラレコの死角となるところで暴言を吐いたり暴力をふるったりされても、音声があれば被害を受けていることが十分伝わるでしょう。
理由②:音声で状況を確認できる
次に「音声で状況を確認できる」ことです。
事故の瞬間はもちろん、事故が起こる前後数十秒も強制的に保存されます。
そのため、記録されたブレーキ音や衝撃音なども重要な手掛かりとなることも。
具体例を上げましょう。
あなたが青信号の交差点を直進していたら、横から信号無視で某ミサイルが突っ込んできたとします。
そしてあなたの車についているドラレコは前方録画のみで、カメラの死角になっていることから、映像では衝突直前の様子を判別できません。
このときにミサイルの運転手が「ブレーキを踏んだ!」と主張した場合、証拠がないので厄介です。
しかし、言い訳をするほとんどのケースでは、ブレーキを踏んでいません。
もし衝突前に気づいていれば急ブレーキを踏むはずなので、「キキーッ」という音がするでしょう。
衝突直前の相手の行動がわかる、重要な証拠にもなり得ますよ。
理由③:ナンバープレートを読み上げることがある
最後に、あおり運転の被害にあったり、当て逃げされたりしたときに有効な方法です。
それは、相手車両のナンバープレートを読み上げることがあること。
ドライブレコーダーの画素数や年式によっては、悪天候や夜間でナンバープレートが鮮明には見えないこともあります。
しかし、「警察に通報するまで覚えておくために、知らないうちにナンバーの番号を声に出している」といったことも多いです。
事故やトラブル直後の映像で声に出していますと貴重な証拠となりやすいので、鮮明にナンバーが見えなかったとき、犯人の特定につながります。
まとめ:ドラレコの音声は恥ずかしいけど録音しておこう
本記事では、ドラレコの音声は恥ずかしいと感じる理由と必要性について解説しました。
ドラレコに会話や歌声が録音されていると考えると、確かに恥ずかしいかもしれません。
しかしドラレコの映像は、よほどのことがない限り見返すことはないですし、
見返すほどよほどのことがあるときには、音声が重要な証拠となるかもしれません。
ドラレコの音声が恥ずかしいと感じていても、自分の身を守るためにも『常時録音』の設定しておきましょう。
本記事が、ドラレコの音声で悩む人の助けとなれば幸いです。
▼ドラレコでよくある、あの疑問について答えました。
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