「ツライチはダサい!」と、車好きとの会話で疑問に感じた方もいると思います。
ツライチは、車のドレスアップに欠かせない要素です。
しかし、間違った選び方をすると違反改造車扱いにされたり、車体にダメージを与えてしまったりします。
そして何より「ダサい」と言われてしまいます。
本記事では、ツライチとは何かという疑問や、ダサいといわれないようにする手順を解説します。
ツライチはダサい?そもそもツライチとは?
ツライチとは車好きの専門用語で、車を前後から見て車体とホイールの面があっていることをいいます。
人間のファッションでも「オシャレは足元から」というように、車のおしゃれも足元からが基本です。
具体的には「ホイール」「タイヤ」「車高調」ですが、全部揃えると50万以上かかりますので、まずはホイールとタイヤをそろえるのがいいでしょう。
50万貯めようとしても、それまで純正で我慢するのが難しいですからね←
余談ですが、純正のホイールだと、ホイールの面が車体の内側に入っている状態(ツラウチ)なことが多いです。
車種によりますが、一般的には5~10mm程度内側に入っています。
また、車体からタイヤが10mm以上はみ出していることを「ハミタイ」といい、ハミタイは道交法違反の対象となります。
ツライチでダサいと言われないようにする手順
ではツラウチな車にする方法とは、どのようなものでしょうか?
具体的な手順をを解説します。
※本記事では、マーチニスモSを具体例として解説します。
手順①:車のタイヤ、ホイールサイズを調べる
まずは、乗っている車のタイヤとホイールのサイズを調べましょう。
ツライチにするために見ておきたい箇所は以下の通り
タイヤ
- タイヤ幅(205とか215とか書いているとこ)
ホイール
- オフセット(+〇と書いてるとこ)
- リム幅(〇Jとか書いてるとこ)
タイヤ幅は字面の通りで単位はmmです。
純正のタイヤではツラウチになるので、ツライチにするにはタイヤ幅を大きくすることが多いです。
(わざとタイヤ幅を小さくして、外に引っ張ることでツライチにする人もいます)
インチアップやインチダウンをする方法もありますが、難しいので本記事では割愛します。
ホイールオフセットとは、ホイールの幅(リム幅)の中心線から取り付け面までの距離のことで、単位はmmです。
ホイールオフセットは車のカタログや説明書、インターネットサイトや「みんカラ」などのSNSに書かれています。
一般的に、数字が小さいほどツライチに近づきます。
リム幅はホイール自体の幅のことで、単位はインチです。
一般的に、数字が大きいほどツライチに近づくと言われています。
マーチニスモSの場合は
- タイヤ幅…205mm
- ホイールオフセット…+45
- ホイールのリム幅…7J
となっており、純正だと前輪が7.5mm内側、後輪が5mm内側となっています。
参考文献:https://spectank.jp/whl/002111120.html
また、ツライチとは無関係ですが、ホイールのナット穴の中心円の直径とナット穴の数も忘れずに見ておきましょう。
手順②:ツライチに近いタイヤ、ホイールサイズを計算
次に、ツライチに近いタイヤとホイールサイズを探しましょう。
この時、ホイールを優先させつつも、タイヤも同時に探すのがおすすめです。
- ホイール…欲しいホイールに、ツライチに合うサイズがないかもしれない
- タイヤ…メーカーや種類によってタイヤの形が異なる
※フェンダーの爪折りが必要なケースや、ブレーキキャリパーと干渉するケースもあり。奥が深い……( ˘ω˘ )
本記事では、ホイールの見方を詳しく解説しますね。
ホイールで見る場所としては「オフセット」「リム幅」の2つ。
- オフセット…数字が大きいほど内側になる
- リム幅…数字が大きいほど外側になる
ということから、ツライチに近づけるには「オフセットの数字を小さくして、リム幅の数字を大きくする」とよいでしょう。
そして、オフセットは5mm刻み、リム幅は0.5J刻み(約6.3mm)となっています。
例えば、マーチニスモSの後輪は5mm外に出せばツライチになるので、
オフセットの数字を5小さいものにするか、ホイールのサイズを0.5J上げるかのどちらかでツライチとなります。
手順③:適合するホイールを探す
意外と落とし穴なのが
欲しいホイールサイズは計算したけど、欲しいホイールにサイズがないということです。
このときは、
- 別のサイズでツライチになるものを探す(オフセットを5mm小さくして、ホイールのリム幅を大きくするなど)
- 欲しいホイール以外で、大きさが合うものを探す
のどちらかをする必要があります。
とはいえ、ツライチにするために満足いかないホイールを履くのも後ほど後悔するので
ぼくとしては、別のサイズでツライチになるものを探した方がいいかなと思います( ˘ω˘ )
手順④:車体と合うか店舗で確認する
意外と多いのが
「車体とセットにしたら、思っていたのと違った」
ということです。
例えば5万円するキレイ目の革靴を買っても、ストリートファッションの服と合わせるとちぐはぐになったりしますよね。
このように、どちらが悪いとかではなく「単に相性が悪い」ケースは多いです。
できれば、ホイール専門店や、カー用品店に行って試着をお願いしましょう。
店員さんに頼めば、車体の横にホイールを置いてくれるので、ホイールと車が合うかどうかがわかります。
また、フジ・コーポレーションではホームページでホイールを試着できるサービスがあります。
近くにホイール専門店がない方は、ぜひ試してみてくださいね!
ツライチでダサいと言われないために押さえておきたいこと
一方で、ツライチでダサいと言われないためにも、押さえておきたいことを紹介します
- ホイールに傷がつきやすい
- 車高調を入れたい人はサイズ選びに注意
- 場合によってはディーラーに入れない
ホイールに傷がつきやすい
ツライチにすると、ホイールやタイヤに傷がつきやすいです。
なぜなら、ホイールやタイヤの表面に直接飛び石が当たるようになるためです。
ホイールに飛び石傷を、1つもつけたくない!
という方は、ツライチにすると後悔するかもしれません。
また、路肩に寄せて止めるときや、車幅が決まっている駐車場に止めるときもツラウチ以上に気を付ける必要があります。
せっかくツライチにしても、ホイールが傷だらけだと「ダサい」と言われてしまいますからね。
車高調を入れたい人は、サイズ選びに注意
もし将来的に同じホイールで車高調を入れたい人は、サイズ選びに注意しましょう。
なぜなら車高を落とした場合「キャンバー角」と呼ばれる、タイヤの角度が大きくなり、内側に入ってしまうため。
そのため、車高調より先にホイールを取り付けるときは、少し面が出るサイズ選びをしなければなりません。
車高調を入れることを考えている方は、車高調を入れる前と後でホイールを変えてしまうか、
車高調の入れる前のツライチを断念するかのどちらかにしましょう。
場合によってはディーラーに入れない
ツライチでも、ディーラーに入れない場合もあります。
ディーラーで断られたら「ダサい」という目で見られます。
ディーラーは違法改造車を通したら厳しい処分が下されるため、
ちょっとでも怪しいと感じたら、入店お断りです。
(メーカーや店舗によって基準はまちまちですが)
ディーラーに入れなくなる可能性があるということを、頭の片隅に入れておきましょう。
おまけ:スペーサーでツライチはよく乗る人は控えたい
あえて触れませんでしたが、ツライチにする方法に「スペーサーをつける」ことがあります。
車体のハブとホイールの間にスペーサーを挟むことで、ホイールを外に出す方法です。
ぼくも実はやろうとしたことがあるのですが、正直おすすめはしません。
なぜなら、
- ボルトやナットに力がかかって破壊
- スペーサーにクラックが入って破壊
といった危険性があり、これらは快適なドライブを台無しにするだけではなく、大事故につながる危険性もあります。
イベント展示などで一時的にスペーサーをかませるなら問題はないでしょうが、
普段買い物やドライブに使う車にスペーサーを使うのはリスクが大きいです。
ツライチでダサい言われず、かっこよくドレスアップを!
本記事では、ツライチはダサいのかについて考えました。
計算するのがめんどくさいと感じるかもしれませんが、きれいにツライチになると愛車を思わず眺めたくなります。
以前の愛車のインプレッサ(画像)では車高を落とさずにツライチを狙いましたが、マーチニスモSでもいずれやりたいと思っています。
そして、きれいなツライチは「ダサい」ではなく「かっこいい」と言われるようになります!
ただし、ツライチにすることで曲がりにくくなったり、極端に乗り心地が悪くなったりすると本末転倒です。
詳しい友人やホイール専門店などで相談しながら検討していくのが、おすすめですよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
▼タイヤ選びについて解説しました。